星野源さんを語る。
星野源さん。
逃げ恥の平匡さんです(笑)
まあ、逃げ恥見る前から、この人の曲はいろいろ聴いてたんですが、逃げ恥にはまってからもっとよく見るようになりました。
彼の曲の世界観が好きです(笑)
恋ダンスが流行ってるけど、くせのうたが一番好きです。
アルバム『ばかのうた』が好きで、なんで好きなんだろ~って思ってたんですけど、このインタビュー記事読んでなんとなく、自分を理解しました。(笑)
特に注目すべきは3ページ目と4ページ目!
順番にいこうか。
まずは3ページ目について。
曲の作り方は変わらないですけど、詞の内容は変わってきてると思います。自分が作ると、どうしても切ない雰囲気のものになってしまうんですけど、聴いてもらった人に言われて納得したのが、昔の曲は「ひとりぼっちの悲しさ」があるんだけど、新しい曲は「周りに人がいるなかでの悲しさ」があるって。確かに“老夫婦”とか、夫婦の歌が多いですし、ひとりぼっちの怖さみたいなことより、普通の幸せがなくなることの恐怖っていうのが、いま自分のなかですごく気になってるんです。
(略)昔から、楽しいー!みたいな歌がまったくできなくて、どうやっても悲しくなってしまうんです。 “子供”っていう曲も、本当にただ幸せな日常を歌った曲なんですけど、自分としてはものすごく悲しい気持ちで書いてて。こんな普通の幸せ、なかなかないよなって。昔から幸せなものをみると、なぜか恐怖を感じるんですよね(笑)。
あらま。最初に割とマニアックな内容かも。
まあ、いいか。
SUNとか恋とかが有名だけど、初期作品はとにかく「悲しみ」がつきまとっているっていうのは、納得できる話だなぁと。
そう考えると、最近の曲はまただいぶ気持ちが変わってきたのかしらね。
このアルバム、2010年だからなぁ。
このあと、ブラックミュージック、イエローミュージックっていろいろ変化していくんですよね。変化というか、増えていったというか。どの音楽も面白いし、すごいけど。
ブラックミュージック作った過程は、星野さんの本読めばすぐわかるんだけど、イエローミュージックを作り始めたきっかけというか、心境の変化はなんなんだろう。
病気したあとだから、やっぱそれなのかな?とも思うような。
仕事に対する心境の変化があったって本で言ってらしたし。
おもしろい人だなあ。一番好きなのはくせのうただけど、もちろん今の曲も好き。
おもしろい。
次は4ページ目。
ここではおもにこのアルバムの第一曲目の「ばらばら」について。
ばらばら
作詞/作曲 星野源
世界は ひとつじゃない
ああ そのまま ばらばらのまま
世界は ひとつになれない
そのまま どこかにいこう
気が合うと 見せかけて
重なりあっているだけ
本物はあなた 私は偽物
世界は ひとつじゃない
ああ もとより ばらばらのまま
ぼくらは ひとつになれない
そのままどこかにいこう
飯を食い 糞をして
きれいごとも言うよ
僕の中の世界 あなたの世界
あの世界とこの世界
重なり合ったところに
たったひとつのものが あるんだ
世界は ひとつじゃない
ああ そのまま 重なり合って
僕らは ひとつになれない
そのまま どこかにいこう
La La La
子供の頃チャリティ番組を観てて、「世界はひとつ」って言われたときに、ものすごく違和感があったんです。何故そう感じるのかなのか自分でもよくわからなくって、ずっと考えてたんですね。で、「ひとつになる」っていうことが、そもそも違うんじゃないかなと思ったんです。「ばらばらのままでいいのにな」って。それと、絶対に同じ考えの人はいないんだなっていうのはずっと思っていて、それを曲にできないかなと、ぼんやり考えていたんです。それで、25歳くらいのときに、人生最悪に嫌なことがあったんですよ。もう死にたいみたいな(笑)。そのときにポロッとできた曲なんですよ。
だそうです。
でも、「世界はひとつ」っていうキーワードになんとなく違和感を覚えているのは、大多数いるじゃないでしょうか?
なんとなく、他人事感がある。でも、「そうだね。その通りだ」って言わなくちゃいけないような、社会のほんとに穏やかな強制感。
みんなに合わせて生きていく。
人と人が手を繋いだらやっぱりどう頑張っても「ふたつ」なんだと思うんです。そこをすっ飛ばして「ひとつになろう」って言うから違和感があったんだと思って。ばらばらだからこそ手と手をつなげるのであって、ひとつになっちゃうっていうのは目的が変わってきてるんじゃないかなって。
ひとつにならなくていい。合わせなくていい。自分は自分でいい。
手はつなぐけど、私は私。どこまでいっても、私たちはばらばら。
それは普遍的で、おかしなことじゃなくて、ばらばらだからこそ、人は成長できる。
カルチャーショックって人を成長させるじゃないですか。
カルチャーショックはばらばらだからこそ、起きるんです。
みんな自分の生きてきた世界を教えあえばいいんですよ。
SAKEROCKは、みんな趣味もばらばらだし、服装もばらばらだし、そういうバンドだなと思ってるんですけど、僕が好きな集団は、そういう人たちが多くて。みんながばらばらなことを考えながら集団を持続させていくのって、むちゃくちゃめんどくさいんですけど、それが健全なんじゃないかなと思います。ばらばらのままでも「ひとつ」のものを生み出せるだろうっていう、そんな歌だと思います。
SAKEROCKっていうのは、源さんが作ったインストルメントバンドです。
ばらばら。
私はずっと音楽をやってきている立場だけど、中学高校の部活って、けっこうばらばらであることを否定される傾向があると思う。吹奏楽部とか合唱部とか。なんというか、軍隊チックというか。まあ、歴史の流れもあると思うけれど。
でも、ばらばらなのに、そんなの求め続けても、なんか窮屈になって、、、
それって音楽なのか??
私はこれからもずっと、何度でも、音楽に向き合っていく人種だと思う。
そんな私が今、惹かれているのは、柔軟性。
柔軟な表現。自由な音楽。ゆるさ。
YouTubeに「ばかのうた」ができるまでが載ってるんですけど、このゆるさ!たまんないです。
私、このアルバムの中に入ってる「くせのうた」がすごく好きなんです。
好きなキーワードがたくさん入ってる。
何についての歌なのかも、聴き手によって変わるであろうこの曲は名曲なのでは?(笑)
あ、やっぱ、3ページ目をあとに書けばよかったかな?(笑)
よく読むと、このこと源さんもおっしゃってる。
そうですね。人間って、激怒してるときに笑っちゃったりするときがあるじゃないですか。「コノヤロー、ハハハ(笑)」みたいな。そういうバランスというか、ひとつの感情をずっとキープできる人って、あんまりいないと思ってて。すごい落ち込んでるときとかも、なんかニヤニヤしちゃったりとか。友達と楽しい話をしてるときも、親が具合悪くてっていうことを考えながら笑ってたりとか。気持ちって常に何本か同時進行だと思うんですよ。そういう歌ができたらいいなと思って。
人によって聴き方が変わればいいなって。そのときどきで、その人の波長に合う部分に触れてくれればいいですね。
このアルバムが気になる方はこちら↓から。
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