星野源さんを語る。② ~恋と逃げ恥を中心に~

星野源さんについて、最近よく語っているので、

ブームになっている、恋についても書いておこうと思います。

恋は日本語独特の言葉だから、タイトルにしたってい言ってましたね、確か(^ム^)

いつものごとく、歌詞も書いておきますね!



作詞作曲 星野源


営みの街が暮れたら色めき

風たちは運ぶわ カラスと人々の群れ

意味なんかないさ暮らしがあるだけ

ただ腹を空かせて君のもとへ帰るんだ


物心ついたらずっと見上げて思うことが

この世にいる誰も二人から


胸の中にあるもの いつか見えなくなるもの

それはそばにいること いつも思い出して

君の中にあるもの 距離の中にある鼓動

恋をしたのあなたの

指の混ざり 頬の香り

夫婦を越えてゆけ


醜いと秘めた思いは色づき

白鳥は運ぶわ 当たり前を変えながら

恋せずにはいられないな 似た顔も虚構にも

愛が生まれるのは一人から

胸の中にあるもの いつか見えなくなるもの

それはそばにいること いつも思い出して

君に中にあるもの 距離の中にある鼓動

恋をしたの あなたの

指の混ざり 頬の香り

夫婦を越えて行け


泣き顔も 黙る夜も 揺れる笑顔も

いつまでも いつまでも


胸の中にあるもの いつか見えなくなるもの

それはそばにいること いつも思い出して

君の中にあるもの 距離の中にある鼓動

恋をしたの あなたの

指の混ざり 頬の香り

夫婦を越えてゆけ

二人を越えてゆけ

一人を越えてゆけ



逃げ恥見た方はわかると思いますが、かなりドラマとマッチしてます。

ドラマのおもしろさに拍車をかける曲となっていますよね!!


ちょっとあのドラマについて語ります。

見ていた人にしか通じないかもしれないけれど、

あのドラマの主張は(特に最終回は)、呪縛からの解放でした。


このドラマ、最初、私はフェミニズムの問題が主かな、この社会的な問題をこの可愛さと共感と視聴率で作るなんてすごいな、とだけ思って見ていたんです。(もちろん期待してましたよww)

でもそれだけじゃなかった。期待をさらに裏切られました。(もちろんいい意味で)


呪縛の内容は、いろんな方向に広がっていって、そして、問題提起だけではなく、解決策も提起されたんです!ドラマのクオリティーの高さを感じました。

しかも、ハッピーエンド、王道ラブロマンスで最終回を迎えたことにも感動。


いろんな呪縛に広がったけど、やっぱ主な問題は、結婚と雇用。そしてそれに関するフェミニズム。

フェミニズムって難しいんですよね。問題が深刻だけに、なんか関わりにくいんですよ。

なんというか人の一番心理的距離の近いところにある問題というか…。

女の人も主張しづらかったりするし、主張しても男の人に伝わりにくい。

男の人もフェミニズム問題に関する声にはあまり触れたがらない。

「差別してるつもりはないし、悪意があるわけでもない。でも、もしかしたら、知らず知らずのうちに、自分は差別し、誰かを傷つけているかもしれない。」

特にドラマとかで見ると、劇的に描かれていることが多いし、何より、客観的に女の人を傷つける男を見ます。

それを見ると、やっぱりその差別のひどさに驚愕します。

で、それが、もしかしたら、自分がやってしまう可能性もあるのかもしれないし、もしかしたらやってるかもしれない、そう思ったら、傷つきませんか?

自分が自分で怖くなって、それに傷つく。そりゃ傷つくし、自分を守りたくなるさ!!

怖いもん!

でも、逃げ恥はそれを完璧にクリアーしてるんですよね…。

ほんまにすげえわ…。原作も脚本も…。

ガッキーのいう通り、かわいいは最強だし、かわいいには絶対服従です、はい。


とまあ、呪縛からの解放というテーマなんですけど、その解決策というのが、

「よくわかんない呪縛からは逃げろ」っていうのと(もろ作品タイトルにつながってる)、

「当たり前を超越しろ」なんですよね。(源さんの恋につながってます。しかも、最終回で平匡さんが言うんですよね。)


超越しろっていうと、なんか難しく感じるけど、

難しい話じゃなくて、これは、はみ出し者に対する、ねぎらいと励ましと慰めと称賛なんですよね。(多くてごめんw)

みんな何かしらどこかはみ出してる。それが人間だと思うんです。

普通を求めてしまうけど、普通ってなに?って話です。

普通って一番変なんじゃないか?(これも、源さんの『蘇る変態』につながるw)


人間は社会的な生き物だから、ルールに従うし、普通を目指す。

でもそれってすごく窮屈なんです。

決まった形の箱の中に入る感じ。窮屈でしょ?(笑)

でもまあ、窮屈だけど、みんなとやっていくには箱に入るしかない。

だって、遺伝子的にそういうふうに組み込まれているんだもの。

でもやっぱ窮屈。

じゃあどうすりゃええねん!?っていう矛盾に対する解決策が、

「ちょこっとだけはみ出す。」

これがすごくいいんですよ!(笑)

はみ出てる部分は個性になり、文化を作り、新しいものを生み出し、何より、おもしろい!


でもはみ出すのってすごく勇気がいる。

まわりと違うって言われると、傷つくし、自信なくすし。

特に好きなことをやれている人って、周りからの風当りが強くなる。


というので、そういうはみ出してる人に対する励ましが、逃げ恥であり、「恋」でもある。

とまあ、やっと、ドラマの話を抜け出し、曲の話に行けます(~_~;)


音楽は受け手それそれのもの。なので、なんとなーく書きます。

いろんな人の受け売りとかもあります。


私の一番好きなのは二番の歌詞です。

「恋せずにはいられないな 似た顔にも 虚構にも」ってとこ。

孤独はつらいし、だからひとりではいられなくて、恋するし愛する。

もちろん素直に求めていいと私は思うけど、

恋って割となんというか、相手への押し付けでもあるというか。

ほんとに愛してるのか?理想を相手に映し出して、その理想を見ているだけじゃないのか?って。

素直に愛情を求めてもいいってわかっていても、そういう矛盾というか、疑問というか、そういうのに葛藤してしまう。

人間臭さを感じるところだなーって思います☺

昔の源さんと曲調は違っても、源さんらしさを感じます。


順番的には前後しちゃうけど、

「醜いと秘めた思いが色づく→白鳥は運ぶ→当たり前を変えながら」ってとことか、おもしろいなって思います。醜いアヒルの子からの引用☺

人間、血筋ってものにこだわってしまうからな。

なんかわかんないけど、「血」というものにすんごい執着する生き物ですよね、人間。

人種差別とかもそういうのから来てるし。

人間臭さのオンパレード(笑)


私はそういう人間臭さって普通じゃない?っていう慰めかなって捉えます。

源さんの初期の作品に通じるし。


でも、大事なのは、そういう捉え方しなくてもいいということ。

この曲の歌詞って、読んでみても、正直、よくわからなくないですか?

読み取り方が無限大だからなんですけど。

源さんの「さすがだわ。すごいわ。」ってとこなんですよね…。


ここまでの内容に興味を持った方なら、以下の対談はおもしろいはず。(私の文章力のなさはすみません。)

リンクを貼るので、ぜひ。


で、ちょっとだけ、「恋」は深いっていう話から離れます。

すごく優れている曲なんですけど、源さんの昔からのコアなファンとかは、この曲にも、最近の源さんの音楽にも違和感を感じる人がけっこういるみたいなんですよね。

聴いたことのある人はわかると思いますが、過去の曲と結構違うんですよね。

イエローミュージックじゃなかったんです、昔。

私のほかの記事見てもらった方はわかると思うんですが、私は源さんのファーストアルバム「ばかのうた」が大好きで、特にくせのうたとばらばらがたまんないんです。(笑)

人間臭さを感じるし、ありきたりな私を許してくれてる感じがするし、押し付けがましくないし。柔らかい感じがするのもいい。


でも、「恋」は曲調も雰囲気も違うけど、結構、世界観は初期のものに近いと思ってたんです。私は。

私と同じ読み取りをする人もきっといるはずで、そこまで違和感を抱く理由がよくわかってなかったんですよね。

それでいろいろ考えて私なりに考えてみたので、そのことを書いておきます。

そんな大したことではないのでそんなに期待はしないでください(笑)

簡単に言うと、

大衆向けに作られているということ。

かっこよくなってしまったこと。


かっこいいものは、大衆に受けるので。

まあ、多くの人にメッセージを届けるという点ではとても優れているんだろうけど、

コアな、そして昔からのファンは、そういうのに違和感を感じるのかなーって思います。

かっこつけてなくて、素である音楽は、聴き手の素を許してくれていたのです…。

私もそういう意味ですごく好きなんですけど、昔のアルバム。

あと、押し付けがましくないのに、内容は「恋」よりもう少し具体的だったなとも思います。


かっこいいものは、たしかにかっこいいんだけど!

でも、それは、腕自慢になる可能性も秘めていて。

そういうのに敏感に違和感を感じる人は、源さんのイエローミュージックには「なんだかなー」って思うのかなって思います。


まあ、こんな感じです。

私はもちろん好きですよ、「恋」も。かわいいし。

ファン歴ぜんぜん長くないのもあるかもしれないけど。

違和感の理由を考えて思ったのは、私も音楽をやる人なんで、

技術にとらわれたらいかんなという教訓です。はい。

もちろん、源くんが技術にとらわれてるってことが言いたいのではないのです!

そういうのに違和感を感じる人がいるということを知ったという意味です。


今回は「恋」について書きましたが、やっぱり私は何より『ばかのうた』が好き。

逃げ恥がおもしろかった人にはたぶん響くアルバムじゃないかなーって思います。

つながると思います。ぜひ、ご視聴ください。

それでは!

長かったと思いますが、最後まで読んでくれてありがとうございました!!

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